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| HOME | 2007.10.15 Monブッシュとゴア
裕福な家庭に生まれ、政治家の親を持ち、共に大統領選で戦った因縁の二人。かたや大統領として、アメリカの論理を通すために戦争をしかけ、泥沼の戦争に苦しんでいる。
もう一方は、2000年に行われたブッシュ大統領との大統領選に僅差で敗れた後、自らのライフワークとして地球環境の危機を世界に訴え続け、先日、ノーベル平和賞を受賞した。
ブッシュは、アメリカが世界の温室効果ガスの約30パーセントを排出し、一人あたりでは世界平均の5倍も輩出している現実を無視し、世界中の科学者が温暖化に警鐘を鳴らしているにも関わらず、京都議定書批准を拒否、自国の経済発展を優先させた。
ブッシュはイラク戦争において大量破壊兵器を口実に開戦したが、結局何も発見されず、その後苦しい言い訳を続けた。イラク戦争突入の背景には、父親のブッシュ元大統領が湾岸戦争で果たせなかったフセイン打倒を自らの手で果たしたいという私怨があったと言われている。 最近は人気の低下と議会の過半数をしめる民主党の躍進により軌道修正しているが、イラク戦争当時は国連を軽視し、世界の超大国アメリカのごり押し的な論理で物事を進めるなど、世界に対する責任感やバランス感覚が欠如している。 大統領任期の二期目後半となり、後世に最悪の大統領と言われないように配慮し始めたのか、地球温暖化防止に積極的に関わっていくとのスタンスを見せているが、これまでの発言や行動からブッシュの本心でないことは明らかだ。 私たちは経済至上主義者(富を独占しようとする者)の行動に注意を払い続けなければならない。彼らは世界中でエネルギー価格を操り、金融市場や穀物市場といった世界経済の根幹を握り続けようとする。その良き理解者が現ブッシュ大統領だ。 イラク戦争に一時的に勝利し、勝者の論理で勝ち続けようとしたブッシュ大統領は、歴史の中で厳しい審判を受けるに違いない。 それに比べて敗者のゴアは、(受賞決定者側に温暖化防止を加速させたいとの)思惑があるにせよノーベル平和賞を受賞し、再び世界に名をとどろかせることになった。まさに敗者が復活した感がある。 歴史的な接戦を演じた大統領選に負けた後、以前からずっと強い関心を寄せていた環境問題に打ち込み、世界中を講演して回った。その活動は「不都合な真実」として、映画化され、出版され、温暖化防止が世界的関心事となる。その貢献は非常に大きい。 ゴアはすでに権力者ではないが、今はブッシュとは対照的に地球温暖化防止の伝道師として活躍し、尊敬を集めている。 同じ大統領選で戦い、勝者と敗者に分かれた。その後の二人の生き方は対照的だ。 二人の関係は地球の未来を象徴しているようだ。 今までは経済優先主義(=ブッシュ)が勢力を持ってきたが、その富の源泉は、地球から採掘される鉱物資源であり、太陽や水によって育てられる植物であり、動物であり、人間の労働力と智恵である。 もしも地球に鉱物資源がなければ、私たちは原始生活から抜け出ることはなかなかできなかったかもしれない。鉱物資源に頼りきった人間の生活は、人口増加とともにいつか資源の枯渇、環境破壊と食物生産量の低下を招く必然性を持っている。 地球温暖化防止(=ゴア)が21世紀の最大の課題になることは間違いない。温暖化が進む世界では、洪水があり、干ばつがあり、海面上昇がおこる。気候の不安定化が人類の安定した環境を脅かし、国際紛争の原因となる可能性が高い。江戸時代に農業用水をめぐって村落間で争いが頻繁に起こったように、食糧確保のためなら、命がけで戦うのが人間の悲しいサガだ。 これからは間違いなくゴアの時代だ。人類が先送りしてきた地球温暖化問題がゴアのノーベル賞受賞によって待ったなしであることが世界的に認識された。だが、恐ろしいことに地球環境はすでに後戻りできない限界点を越えているのかもしれない。 なぜなら、北極海の氷や氷河の溶解が科学者が予想した以上の速いペースで進んでいるからだ。変化が加速度的に進行してている事実がその可能性を物語っている。 もうブッシュ的な生き方は成り立たたず、ゴア的な生き方をするしかないのは明らかだ。しかし、それでもなお、すでに時機を逸したかもしれないという不安が残っている。 ただ、今はベストを尽くすしかない。
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GHG)とは、大気圏にあって、地表から放射された赤外線の一部を吸収することにより温室効果をもたらす気体の総称である。水蒸気、対流圏オゾン、二酸化炭素、メタンなどが該当し、その中で最も温室効果をもたらしているのは水蒸気である
環境用語 2007.12.03 Mon 12:07
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